戒名を自分でつけますか?
戒名の形は、以下のよう。
■■院○○▲▲居士(大姉)
■の部分が院号:職業や人生などからの関連語を入れてみる
○の部分が道号:年齢や自然・天文などから一時づつ組み合わせる。
▲の部分が戒名:名前から一字をとってもう一字は抽象的な好きな字を使う。
故人の生前を偲ばせる戒名が良いといわれます。
名前が「一郎」でお酒を止められながらも飲み続け死んだ場合で
亡くなった日は天高い秋であった。
「酒豪院秋空一徹居士」
戒名が、仏門に帰依したときにつけてもらう名前だとしたら、葬儀の際の戒名は、戒名でなくなることになります。
本人は死んでおり、戒を授かることはできません。
本人も戒名が欲しいと心底望むのなら生前に貰っていたはずです。
そんなことから死んでからの戒名(死んでから貰うのは本来戒名ではないですが)を自分でつけた人がいます。
但し、注意しなければならないことがあります。
僧侶がこのようなことを好まないのです。
なかには「馬鹿者」呼ばわりする僧侶も出るかもしれません。
そこで、以前本人がどこかのお寺で貰った戒名だと、嘘をつかなければ葬儀をしてもらえない場合もあるようです。
以下は、有名人が自分で付けた戒名
まだまだ足して行きたいと思います。
森鴎外が自分の母につけた戒名
「硯山院峰雲競谿水大姉」
森鴎外が上田敏氏(「海潮音」翻訳)につけた戒名
「含章院敏誉柳邨居士」
幸田露伴は、樋口一葉の世話をした斉藤緑雨につけた戒名
「春暁院緑雨醒客」
斉藤茂吉が自分につけた戒名
「赤光院仁誉遊阿暁寂清居士」
終戦時の首相、鈴木貫太郎は自作の戒名
「大勇院尽忠日貫居士」
山田風太郎も自作の戒名
「風々院風々風々居士」
江戸時代は、檀家制度ってのがありました。
幕府による民衆支配の一行政機関です。キリスト教弾圧の一貫だとも言われます。
戸籍係みたいなことをしてました。
さて、江戸時代の民衆の名前って
おじいちゃんの名前と孫の名前が同じだったりする。
そんな状態で死ぬと過去帖に名前がかかれます。
過去帖も戸籍の機能をもってました。
過去帖は、年度順に書かれていません。
日付順です。
そうすると、同じ日付に亡くなった人が同じ名前の
場合もあります。父親の名前を子供が襲名することも普通だったのです。
ここで区別の必要が出てきます。
それに、
年忌法要の計画に便利だからじゃないですか。
百回忌まであるといいます。
これは、檀家制度で仏教が守られていたときに、
日本仏教が編み出したビジネススタイルです。
戒名がその役目を果たすことができたんですね。
同じ名前だからって戒名まで同じにしません。
また、戒名はお坊さんがつけるのが『正式』って話もあります。
でもこれは生きている人に戒名をつける場合なら
話は通じますが、死んだ人に戒名をつけるのは、
お坊様にとってもつらい筈です。
没後作僧って言います。
この点いろんな悩みを見聞します。
だから、民衆に仏教が浸透したのだし、
民衆の信仰心を増した点を見逃してはいけません。
葬式仏教と揶揄されますが、
だから、仏教をなくせ、というご意見はありません。
仏教にはそれだけ期待がかけられているのです。
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